幹細胞培養による治療に副作用はないの?

幹細胞治療によって起こる副作用

幹細胞治療は自分の細胞を培養して投与するので副作用はないと考えがちですが、起こることがあります。
この細胞が体に悪さをすることはありませんが、体が過剰な反応を感じることで起こるもので、症状は痛みや腫れがほとんどです。
これらの症状は関節に良く見られるもので、痛みは膝や肘などに発症し、関節を動かすと痛みが生じます。
階段を降りる時に膝を曲げると痛みを感じることなどが症状です。
腫れも関節に現れて、水が関節に溜まったために腫れている状態です。
通常の状態でも関節内には水はあり、関節を可動した時の摩擦の防止のための潤滑剤の役目をしています。
他にも関節液にはヒアルロン酸などの成分が含まれていて、栄養を供給すること役目も行っています。
この液は痛みがあると増加するので、幹細胞の培養治療の副作用で痛みがあると増加して腫れを起こします。
ただしこれらの副作用は毎回出る頻度かと言うとまれな症状と言えます。

幹細胞治療で副作用が起こった時の対処方法

幹細胞の培養治療では、関節の痛みや腫れなどの副作用が起こりますが、発症した時にどうすれば良いか,症状の悪化で体を動かせることが困難になるのではと不安に感じる方もいますが、早めの対処をすればすぐに元の状態に戻ります。
対処の一番な方法は違和感を感じたら早めに関節を動かせることです。
痛みは幹細胞の培養による成分に体が過剰に反応していて、その反応が関節に集中しているので、動かすことで反応が関節に集まることを防ぎます。
激しい運動ではなく、膝だと関節を軽く曲げたり伸ばしたりを繰り返すことでも効果があり、症状を悪化させることなく違和感を治めることができます。
関節液が溜まった状態にまだなっても、通常は液を抜く処置をするケースもありますが、副作用の場合にはすぐに抜くことはなく、晴れのある状態の期間や量を見て検討します。
なぜなら腫れが激しくそれを長期間放置してすると関節が変形することがあるからで、逆に腫れが小さく期間が短い場合は放置しても大丈夫だからです。
培養液による副作用は症状が軽いことが多く、ほぼ自然に元の関節に戻ります。

まとめ

幹細胞を培養した液による治療は、自分自身のからだから採取したものを使うので副作用はないことがほとんどです。
しかしまれに関節の痛みや腫れなどの副作用を起こすことがあり、これは培養液に過剰に体が反応することで起こります。
腫れは関節内に水が溜まった状態で、痛みがあると本来関節内にある液が増えることで腫れてきます。
異変を感じたら出来るだけ早く関節を動かして反応が関節に集中することを防ぐことで治り、副作用は比較的速やかに元の状態に戻ることがほとんどです。